青青日記

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曹叡の詩(2) 種瓜篇
ふたたび曹叡。こんどは新婚ラブラブ妻のうた。
毎度ながらテキトーです。ツッコミあればガシガシと。
樂府詩 種瓜篇 / 魏明帝
種瓜東井上 冉冉自踰垣

與君新爲婚 瓜葛相結連

寄托不肖躯 有如倚太山

莵絲無根株 蔓延自登縁

萍藻托清流 常恐身不全

被蒙丘山惠 賤妾執拳拳

天日照知之 想君亦倶然
瓜を東井の上(ほとり)に種(う)う 冉冉として自ら垣を踰(こ)ゆ
瓜を東の井戸端に植えたら ずんずんのびてひとりでに垣根を越えた
君と新たに婚を爲し 瓜葛 相結連す
あなたと結婚して 瓜とツタがからみ合うような仲になりました
不肖の躯を寄托し 太山に倚るが如くなる有り
ふつつか者ですが 太山によりかかるような気持ちです
莵絲(とし)に根株無きも 蔓延自ら登縁す
ねなしかずらは根も株もなく ツタが延びてひとりでに寄り添います
萍藻(ひょうそう)は清流に托し 常に身の全からざらんを恐る
浮き草は清流に身をまかせ いつも身の安全を心配しています
丘山の惠を被蒙し 賤妾 執って拳拳たり
私はあなたから山のような恵みをいただき それを大事に守っています
天日 之を照知せん 想ふに君も亦た倶に然らん
これはお天道様もご存知 あなたも私と同じでしょう

『玉台新詠』より。
以下の詩や曹植「種葛篇」「浮萍篇」を下敷きにしてるそーですが、その三詩ともつれない夫を想う内容なのに、この曹叡のはラヴラヴっすね。
古詩
冉冉孤生竹 結根泰山阿
與君為新婚 莵絲附女蘿
莵絲生有時 夫婦會有宜
千里遠結婚 悠悠隔山陂
思君令人老 軒車來何遲
傷彼瀝花 含英揚光輝
過時而不采 將隨秋草萎
君亮執高節 賤妾亦何為
冉冉たる孤生の竹 根を泰山の阿に結ぶ
君と新婚を爲すは 莵絲の女蘿に附くなり
莵絲 生ずるに時あり 夫婦 會すに宜あり
千里遠く婚を結び 悠悠山陂を隔つ
君を思えば人をして老いしむ 軒車來たること何ぞ遲き
傷む 彼の瀝の花 英を含みて光輝を揚ぐ
時を過ぎて采らずんば 將に秋草の萎むに随わんとするを
君 亮に高節を執らば 賤妾 亦た何をか為さん

参考文献
内田泉之助・訳『玉台新詠』上 新釈漢文大系 明治書院1974年
石川忠久・訳『玉台新詠』中国の古典 学習研究社 1986年
詩文 |2006.11.02 Thursday 23:46 | comments(0) | trackbacks(0) |









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