青青日記

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僵屍
僵屍(きょうし)、語義は「こわばった死体」の意味です。死後ずいぶん経っても腐敗しない死体のこと。殭尸・走尸などともいいます。
キョンシーは現代広東語読みで、中国語ではチァンシー(jiang1・shi1)だそうです。(キョンシー映画のイメージ・・・清朝の官服を着て、道士に護符を貼られ、硬直した体でピョンピョン動く・・・は映画のモンスター設定にすぎず、伝承とは違います。)

腐らない死体=天然のミイラは、現代では自然現象として理解できますが、昔の人にとっては怪奇現象だったわけです。
そして怪談となると、僵屍は夜道を行く旅人を追いかけたりします。

僵屍を題材にするにあたり、それなりに調べてみると、天然ミイラの目撃談は古くからあるのですが、僵屍が人を襲った系の怪談はもっと後の時代のように感じました。
思うに、これは中国人の死生観の反映ではないかと。
古代の中国人は死後の肉体の不滅を願っていました。漢の皇族墓から出土する金縷玉衣(玉石で作られた全身スーツ)は、遺体を腐敗させないためのおまじないでした。
だから、本当の三国時代の人が僵屍を見たら、「お化けだ!」ではなくて「死んだはずなのに生きてる・・・不老不死の仙人さまだ!」と思ったのかもしれません。

鬼趣談義―中国幽鬼の世界
鬼趣談義―中国幽鬼の世界
僵屍について知りたい場合は、澤田瑞穂先生『鬼趣談義』所収の「僵屍変」をご一読を。
また「旱魃とミイラ」では、近世の華北には僵屍が旱魃を起こしているという俗信があったことについて述べられています。

吸血鬼伝承―「生ける死体」の民俗学
吸血鬼伝承―「生ける死体」の民俗学 平賀 英一郎
ちょっと話はそれますが。
いわゆる吸血鬼のイメージは、19世紀イギリス小説やハリウッド映画などで作られたもので(ドラキュラがタキシード着てたりするのはそのせい)、この本では、そもそもの東欧の伝承を扱っています。
著者が本の中で、東欧の吸血鬼と、中国の僵屍との類似点を指摘されていて、とても興味深く思いました。

中国史オタ |2006.10.08 Sunday 23:35 | comments(2) | trackbacks(0) |
先日国立劇場のことがかかれてあったが、
大阪の国立文楽劇場ではいま、
字幕付で上演が行われとるぞ。
時代も変わったもんじゃのう。
どう思う?
| 益田修次 | 2006/10/09 8:25 AM |
文楽は人形がしゃべらない分、歌舞伎より分かりにくかったりするからですかね。
ご覧になっての印象はどうですか?
6・7月の国立劇場「高校生のための歌舞伎鑑賞会」で私も字幕上演見ました。
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=302760
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=327962
| 青 | 2006/10/09 11:19 AM |









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