幇間探偵しゃろく 2 百物語 原作:上季一郎
本日発売。
昨年6月分の大学野球の話が飛ばされて、8話収録。1巻より2巻のほうが内容的には好きです。
私自身も書影を見たのが発売日の今日、本屋にて、だったのですが、小菊の立ち姿の頭身が高すぎる気がしますね。オビがついてて良かった。。。(そしてオビの『三国志ジョーカー』広告がトンデモじゃなくて良かった。。。)
以下、和服の頭身の話。
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7頭身が理想の美しさと言ったのは古代ギリシャ人だそうですが。
和装の美しい頭身は5〜6頭身、という気がします。
日本髪を結うと、頭が1.5倍くらい大きくなるので、歌舞伎役者とか4頭身くらいに見えることがあります。勘三郎とか。(名指しするなコラ)
おそらくかつての東洋人には、
頭や顔が大きい方が印象がはっきりして良い、というセンスがあったんではないでしょうか。
冠をつけたり髷を結ったりするのは、バランスとして頭を大きくする効果だと思うので。
江戸までの絵画(分かりやすいのは浮世絵)でも中国の美人画でも、女性は細くすらりと描かれていますが、頭身は高くありません。精密にカウントしたことないけれど、6頭身くらいかと。
東洋人の体型にそくした美的センスです。
それが戦後、欧米人のファッションが流行するようになって、7頭身がカッコいいというセンスに変わりました。
(最近の着物雑誌で最新デザイン和服のモデルを見て「マネキンみたいで間延びしてる。。。この人はドレス着ればいいのに」とか思ってるのは私だけですか。そうですか、すみません、年寄りで。)
そんなんで、カバー絵の小菊は7頭身で描いてみたんですよ。
髷なしでカウントすると、8頭身近いかもしれませんが。。。描きながらも「頭身高いかな、でも漫画だし、理想化するべきものだし、世間の人から寸詰まりに見えるとマズイしな・・・」と迷ったんでした。
私は絵によって頭身がかなり変わるというか、テキトーに描いてるので、よくしくじります。